もっと話題になって良いこと。2019/03/11 23:24

 ノルディックスキージャンプのワールドカップのシリーズチャンピオンをオスロ大会で、入賞ポイントを加算して、小林陵侑選手が確定させた。
 WC総合優勝は、船木和喜選手、葛西紀明選手といった強かった歴代日本のエース達の誰もなしえなかった快挙だ。
 世界選手権こそ運に見放されて個人メダルには手が届かなかったが、伝統のジャンプ週間は完全優勝、WCも今季11勝しており、今シーズンはまさに小林選手の為にあったといえる。
 今シーズンNHKは女子の放映権は全試合獲っているのに、男子WCの放映権を獲っておらず、高梨沙羅選手が欧州勢の台頭で苦悩する中、マレン・ルンビュ選手とドイツ勢が圧勝する姿ばかりを律儀に放送。
 世界選手権は流石に男女ともに放送したが、前述のとおり、小林選手の個人メダルの獲得はできなかったし、WCにおける彼の歴史的といってもよい活躍の姿が殆ど放送できていないという何とも間の悪い話になっている(Jスポーツも同じらしい)。

 小林選手の活躍はもっと話題になってよいのに、これまでの国内の取り扱いは不当に少なかったように思える。

 チャンピオン確定で、今度は決まり切ったインタビューとか色々企画するのだろうけど、次の冬季五輪の前は、逆にソチ五輪の前の高梨選手の時のように事前に取材で盛り上げすぎて、選手の重荷を課す様なことになったりしてしまうんだろうな、とか早くも心配になる。

 日本のスポーツ放送は、視聴率しか気にせず、実績のある勝ち馬に乗ろうとしている限り、こういう快挙は逃し続けるのだろう。
 そういえば、某民放の女子卓球日本選手権の報道では、優勝した石川佳純選手ではなく、前評判の高かった準優勝の選手(伊藤美馬選手)の方を重点的に扱っていた。勝った選手をちゃんと紹介しないと・・・。

【最近の読書等の覚え】
・角幡唯介著「空白の五マイル チベット世界最大のツアンポー峡谷に挑む」

 今日で震災8年、改めて追悼、弱者が切り捨てられていく風潮は、以前よりも酷くなっている感、これでいいのだろうか。

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