週末は地べたに寝る。2021/04/05 23:26

 4/3(土)~4/4(日)は、山岳会のTさんと久々にダブルソロ幕営山行を決行。
 2年前のGWにも幕営したが、その時はテント場が一杯で冬季小屋前の霜立つ地面の上に設営を余儀なくされたうえ、夜半過ぎの積雪ですっかり冬山になって往生した。
 今年は例年より暖かいとはいえ、それより約1か月季節が早く装備に悩むところ、防寒を手厚めに、軽アイゼンも携行して万全を期したが、やはり久々にはかなり堪える重量になった。

 多摩川源流の笠取小屋のテン場を目指す。一ノ瀬高原入り口側の道は、がけ崩れで通行止め、柳沢峠側犬切峠経由で作場平の駐車場へ。
 驚いたことに駐車場がほぼ満車、暖かくなったとはいえ、まだまだ寒いこの時期に幕営する酔狂な人がそんなにいるのか?と自分たちを顧みずに思わず、口に出る。

 前回のGWのときのように設営場所がなくなると困るなと思いながら、とりあえず笠取小屋へ。ザックが重いので、距離は長いが傾斜の緩いヤブ沢ルートを詰める。
 沢沿いの岩の上とかでミソサザイを見つける。大きい声で囀りとてもかわいいが、カメラには捉えきれず。

 途中下山者に全く合わず、のろのろとコースタイムよりやや遅れ気味でテン場に到着(15:00前)。先客は10張程度で、設営場所には困らなかったが、麓の駐車場の混雑と比べると、登山者は一体どこに消えたの?という不思議な感じ。

 早速、それぞれでテントを設営、我々はカミナドームとハイレヴォ、そのほかのテントは殆どがモンベルという80%の寡占状態、しかもモンベルのテントが固まって設営されており、まるでモンベル村。まだ小屋は開いていないので、幕営料をポストに放り込んで、小屋前テーブルでお茶。

 17時過ぎには夕食の準備、密にならないよう寒くても入り口は開放して調理。今回は、「鮭と鶏肉ときのこのホイル蒸し」と「ホタテ缶詰とブロックベーコンとミニトマトのピラフ」がメイン。
 特に前者は、少量の燃料で効率よく調理ができるのが、売り、味もかなりイケていた。紙パック入りの焼酎をお湯で割って飲みながら、久々の幕営企画を楽しむ。

 午後8時~9時にかけては、雲が取れて空が開けたので、飲み物を片手に星空鑑賞。
 春の大曲線上の北斗七星、アークトゥールス、スピカにレグルスが美しい。西の空にはオリオン座が沈みかかっている。銀河は空気が霞んでいて見えなかったが、北斗七星の横辺りを流星が一つ流れるのを2人で確認。今の時期だとおとめ座の群だろうか?

 星空を堪能して、それぞれのテントに入って就寝。

野鳥の声で目覚める。2021/04/07 22:45

 前日は早々にシュラフに潜り込んだが、酒を呑みすぎたのか、頭が重くて熟睡できない。
 すごく寒いわけではないけれど、気持ちが悪くて一晩中うとうと、午前1時頃、ハクキンカイロミニに点火して暖をとる。
 午前4時にトイレに立ったあと、漸く眠った感じがしたものの、結局、日が上がるころには小鳥たちの囀りで目が覚める。水が美味い。

 外は、真っ白ガス霧中。

 6時に起床、水場で水を補給し、マルタイの棒ラーメンを2人分作って、Tさんとシェア。
 まったりとお茶を飲みながら、今日の計画を検討。山頂付近はガスに覆われて展望がないので、笠取山登頂はやめ、近くの荒川、富士川、多摩川の3つの分水嶺地点まで散歩して、早々に撤収することに決定。

 散歩からテン場に帰ると、ポツポツと雨が落ち始めたので、早々に撤収を開始。
 ミソサザイやカラ類が囀る往路のヤブ沢を下る。何時歩いても気持ちの良い道。
 野鳥をカメラに収めようとするが、うまくいかず、結局撮影出来たのは、藪で羽繕い中のコガラ1羽のみ。
コガラ
 昼前には作場平につき、一瞬晴れたタイミングでテントを乾かした後に移動。大菩薩嶺登山口の茶屋で昼食にほうとうを頂いた後、大菩薩の湯で汗を流して、帰路につく。
 久々の幕営装備で腰に来たが、山に入り、地べたで寝ることができ、リフレッシュできた。

【最近の読書等の覚え】
・R・ターガート・マーフィ著「日本呪縛の構図(下)」
・映画「まともじゃないのは君も一緒」劇場で鑑賞。