思い出の山へ。2016/03/29 23:05

 映画「アントキノイノチ」のロケにも使われた郷里防府市の名山「右田が岳(426m)」に久方ぶりに登山。

 幸い山口県では、スギ花粉の飛散は終了のフェイズとなっており、花粉でふらふらになることはなかったが、久々の登山で足の方はかなり覚束ない状態だった。

右田が岳

 8:30に取り付いて、1時間足らずでピークに立つが、ここ半年間、ほとんど身体を動かしていなかったので、岩場がちの両手両足を使って攀じる登山道を休み休みゆっくりとしか進めない。

 春の霞か黄砂かPM2.5かわからないが、晴れているのに視界がイマイチ、冬場ならば、瀬戸内海を挟んで、九州の姫島、鶴見岳などの眺望も期待できるのだが、今日は、せいぜい視界20キロってところか。

 上空に寒気を伴う黒い雲が迫ってきたので、早めに下山。下界はもう春の息吹。

頂上


 ここ2週間は、地元に帰ったり、期末の仕事を片付けるために色々仕込み。忙しかったので、余暇はもっぱら、ヤマ飯の試作などして過ごす。

 フライパンを使って、お湯を廃棄しないでスパゲティはできないか、工夫してみる。

 市販のスパゲティソースを和えるやつは、美味いのはわかっているので、敢えて違う材料で作ってみる。

 ①トマトージュースでスパゲティを茹でて、オリーブ油とカップスープ(ミネストローネ)で作ったナポリタン
ナポリタン?

 ②コーンクリームスープ(これもカップスープ)で濃厚に仕上げたクリームソーススパなど3種類作ってみたが、不味くはない。
クリームソース

 取敢えず、米と同じように1.3倍くらいの重さの水+カップスープの素を溶かす100㏄程度の水を沸かし、麺を投入、沸騰しすぎないよう規定時間茹でて、カップスープの素で和えるという基本パターンで調理すると、大量のお湯で茹でなくても、ちゃんとスパゲティができることが分かった。 


【読書等の覚え】
ジョセフ・E・スティグリッツ著峰村利哉訳「世界に分断と対立を撒き散らす経済の罠」(原題 The Great Divide) 
 昨年の刊だが、分断社会、不平等社会の経済学的な問題点を説き、今やアメリカンドリームなどない米国の病理を鋭く突いた良書。コーポラティズムに歪められた「似非資本主義」には、持続可能性などないと真っ当な批判を加え、対処法を述べている。ズルしていたら、ゲームは成り立たなくなる。
 それでも哀れな庶民はすぐに脅しに慄いて分断され、強いものに阿り、互いに足を引っ張り合うのだ。