喉を痛める。2016/03/12 23:17

 花粉症対策に耳鼻咽喉科に抗ヒスタミン剤を処方して貰った翌週、喉の奥に痰が絡んだまま吐き出せないような感じが続き、咳が止まらなくなってしまった。

 夜眠ることもできず、2週連続で耳鼻科に世話になる。

 鼻からマイクロスコープを入れて、調子の悪い部位を診てもらうと、声帯の手前が赤く腫れ、痰が出ており、咽頭炎と診断された。

 取敢えず、咳を抑えるもの、痰を切るもの、炎症を抑えるものの3種の薬との胃の粘膜を守る薬を処方され、5日間。漸く小康を得た(が、いまだに声はかすれている)。

 その間、胸糞の悪いことは相も変わらず、引続き起きているが、これからを考えるため、図書館で借りた本をひたすら読む。ただただ読んでいる。
 今は日経の書評に出ていた話題本、トマ・ピケティの師匠のアトキンソン先生の「21世紀の不平等」を読み始めているが、ちょっと難しい(方程式は一つも出ていないのに・・だ)。
 しかし、これ位の分厚い本は電子書籍に出ていればいいのに・・・通勤で読むには重すぎる。

【最近の読書等の覚え】
・ジェレミー・リフキン著/柴田裕之訳「限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭」
 利鞘減少分は、労働者から絞るので、デフレ圧力は強まるのか・・?この著作は、分断社会への一つの処方箋かも。
・R・ターガート・マーフィ著/仲達志訳「日本 呪縛の構図 この国の過去、現在、未来(下)」上巻は誰かに借りられていたので、先に下巻を読む。


タブレットPCを購入する。2016/03/23 22:18

 老眼の進行、書籍の置き場所と持ち運びの利便性を考え、電子書籍へのシフトを検討、リーダーマシンとして、取敢えずタブレットPCを導入してみることに。

 機種は色々あるようだが、スペック的には、iPadか、アンドロイドならばASUSのZenの一択かなと思い、結局ASUSを購入。

 電池の消耗が思ったより早くて、焦る。
 スペックが落ちても電池が保つ方がよかったかなぁとか、早くも「しまった」モード。

 紙の本と比べてやはりなんか違和感。
 でも、何を見ているかは周りからわからないので、ナンセンスなコミック読んだりするのには好適。などと月並みな感想を感じつつ、もう少し、電子書籍のコンテンツが充実していればなぁと思う。

 実は、学生時代から諸星大二郎の「孔子暗黒伝」の大ファンなのだが、転居でどこに行ったか分からなくなってしまっている。

 これが電子書籍であれば、即購入なのだが、電子版がどこを探してもない。諸星大二郎の世界観は、呪術的で、民俗学ぽくて、跳び抜けてユニーク。
 鹿男あをによしの万城目学にも何か通じるものを感じるので、この手のファンタジーは、自分の好みなんだなと思う。


 岩波の月刊誌「世界」で、慶応大の井手英策教授が日本の社会的な分断について述べ、多くの論者とともに非常に示唆に富んだ対談をしている。
 しかし、いとも簡単に分断され、足を引っ張り合う自分たちの愚かさよ・・って感じだ。
 
 何年か後に振り返ったとき、今年の総選挙は、間違いなく大きな分岐点になるはずだ。彼の発言や取り巻く論者の動きに目が離せない。


【本やDVD等の覚え】
○DVD
・「K2 初登頂の真実」
 1昨年、劇場で見損ねた作品。登山家と思えないイタリアーなイケメンが多すぎ。
 登攀シーンは「ナンガパルバット」の方が迫力あったな・・。メインストーリーは、面白かったが、少し説明不足。
○書籍
・アンソニー・B・アトキンソン著、山形浩生、森本正史訳「21世紀の不平等」
 やっとこ読んだけど、あんまり理解できてない。パレート最適を疑って、財政の最適解を想像するのは、なかなか至難の業だなぁ。もう一回、図書館で借りて読もう。
 

思い出の山へ。2016/03/29 23:05

 映画「アントキノイノチ」のロケにも使われた郷里防府市の名山「右田が岳(426m)」に久方ぶりに登山。

 幸い山口県では、スギ花粉の飛散は終了のフェイズとなっており、花粉でふらふらになることはなかったが、久々の登山で足の方はかなり覚束ない状態だった。

右田が岳

 8:30に取り付いて、1時間足らずでピークに立つが、ここ半年間、ほとんど身体を動かしていなかったので、岩場がちの両手両足を使って攀じる登山道を休み休みゆっくりとしか進めない。

 春の霞か黄砂かPM2.5かわからないが、晴れているのに視界がイマイチ、冬場ならば、瀬戸内海を挟んで、九州の姫島、鶴見岳などの眺望も期待できるのだが、今日は、せいぜい視界20キロってところか。

 上空に寒気を伴う黒い雲が迫ってきたので、早めに下山。下界はもう春の息吹。

頂上


 ここ2週間は、地元に帰ったり、期末の仕事を片付けるために色々仕込み。忙しかったので、余暇はもっぱら、ヤマ飯の試作などして過ごす。

 フライパンを使って、お湯を廃棄しないでスパゲティはできないか、工夫してみる。

 市販のスパゲティソースを和えるやつは、美味いのはわかっているので、敢えて違う材料で作ってみる。

 ①トマトージュースでスパゲティを茹でて、オリーブ油とカップスープ(ミネストローネ)で作ったナポリタン
ナポリタン?

 ②コーンクリームスープ(これもカップスープ)で濃厚に仕上げたクリームソーススパなど3種類作ってみたが、不味くはない。
クリームソース

 取敢えず、米と同じように1.3倍くらいの重さの水+カップスープの素を溶かす100㏄程度の水を沸かし、麺を投入、沸騰しすぎないよう規定時間茹でて、カップスープの素で和えるという基本パターンで調理すると、大量のお湯で茹でなくても、ちゃんとスパゲティができることが分かった。 


【読書等の覚え】
ジョセフ・E・スティグリッツ著峰村利哉訳「世界に分断と対立を撒き散らす経済の罠」(原題 The Great Divide) 
 昨年の刊だが、分断社会、不平等社会の経済学的な問題点を説き、今やアメリカンドリームなどない米国の病理を鋭く突いた良書。コーポラティズムに歪められた「似非資本主義」には、持続可能性などないと真っ当な批判を加え、対処法を述べている。ズルしていたら、ゲームは成り立たなくなる。
 それでも哀れな庶民はすぐに脅しに慄いて分断され、強いものに阿り、互いに足を引っ張り合うのだ。