東京は大雨。2020/01/29 00:00

 南岸低気圧の東進で関東沿岸部は、大雨。
 渋谷も大粒の雨で歩くのに往生する。

 今日は、会社帰りにシアターイメージフォーラムでピーター・ジャクソン監督の「They shall not grow old」(邦題:彼らは生きていた)を鑑賞。
 100年前の第一次世界大戦のモノクロのフィルムをカラーリング、3D加工等を駆使して、色鮮やかにした映像に退役軍人(殆ど兵卒)のオーラル音源を組み合わせ、ドキュメンタリー映画に仕上げている。
 戦争の映像は、酸鼻を極めるリアリティ。

 戦闘で損壊されたり、転がっている死体の映像は記録映画なので本物、モノクロの資料映像ではわからなかった姿に目を覆う(R+15指定は理解できる)。

 国家が国民を総動員する総力戦であり、しかも人類が初めて遭遇する毒ガス、タンク、航空機等の近代兵器を使った殲滅戦であった第一次世界大戦、とにかく悲惨な記録だった。

 自由貿易が制限され、世界の分断が進んでいる昨今、あの第一次大戦の前夜に似ているという識者も多い。今は、2つの大戦時のように全国民を戦争に動員するようなことは、できないと楽観している人が多いと思うが、五輪を巡る国内のムードを見るにつけ、不可能なことではないなとも、心配になった。