逆打ち縦走企画は、敗退。 ― 2016/09/11 18:52
台風10号の通過を見届け、9/2(金)夕から9/4(日)にかけて、蝶ヶ岳~常念岳の表銀座幕営逆打ち縦走企画をいつものT氏と決行。
しかし、バスと宿を予約した日には、鹿児島県南海上で、台風12号が早くも発生。
台風本体は北アルプスに到達しないが、影響を受ける雨雲の動きが気になる展開。
9/2深夜宿泊、9/3早朝三股登山口、蝶ヶ岳ヒュッテ(幕営)、9/4常念岳、常念小屋経由でヒエ平に下山が当初のの予定。
予定通りにスタートしたものの、往路と前日泊でほとんど眠れず、睡眠不足で山に入った結果、日頃のトレーニング不足もあって、自分がかなり消耗。
また、台風12号の影響で3日目は雨天が予想され、更に常念小屋でもう1泊した場合も悪天候で長期停滞の恐れがあった。
このため、3日目の常念縦走・下山は諦め、蝶ヶ岳(幕営)と三股登山口のピストンに変更というなんとも情けない結果に。
以下は山行の備忘録。
【9/2<金>】
18:15 バスタ新宿(アルピコ交通、白馬線安曇野穂高下車20:15)24H営業の西友で朝食の補給
20:30 宿チェックイン、入浴後就寝(23:30)バスの中も宿でも眠れず。
【9/3<土>】
4:00 起床。予約したタクシーで三股登山口ゲートへ
5:00 登山開始。日の出はまだで暗い。
5:50 力水(最後の水場)で水を補給。
しかし、バスと宿を予約した日には、鹿児島県南海上で、台風12号が早くも発生。
台風本体は北アルプスに到達しないが、影響を受ける雨雲の動きが気になる展開。
9/2深夜宿泊、9/3早朝三股登山口、蝶ヶ岳ヒュッテ(幕営)、9/4常念岳、常念小屋経由でヒエ平に下山が当初のの予定。
予定通りにスタートしたものの、往路と前日泊でほとんど眠れず、睡眠不足で山に入った結果、日頃のトレーニング不足もあって、自分がかなり消耗。
また、台風12号の影響で3日目は雨天が予想され、更に常念小屋でもう1泊した場合も悪天候で長期停滞の恐れがあった。
このため、3日目の常念縦走・下山は諦め、蝶ヶ岳(幕営)と三股登山口のピストンに変更というなんとも情けない結果に。
以下は山行の備忘録。
【9/2<金>】
18:15 バスタ新宿(アルピコ交通、白馬線安曇野穂高下車20:15)24H営業の西友で朝食の補給
20:30 宿チェックイン、入浴後就寝(23:30)バスの中も宿でも眠れず。
【9/3<土>】
4:00 起床。予約したタクシーで三股登山口ゲートへ
5:00 登山開始。日の出はまだで暗い。
5:50 力水(最後の水場)で水を補給。
6:31 沢を高巻いている登山道の屈曲点を通過。蝶槍のあたりのピークが林の間から見える。
7:17 まめうち平着。ここまでは調子まずまず、湿度が高く、珍しく大量の汗を掻く。
この後しばらく湿地の緩い登りを歩いた後、木の階段交じりの急登が始まる。
10:29 急登の最終盤、漸く最終ベンチと書かれた場所に着く。
この間、大汗をかきながら、何回も足が止まる。睡眠不足で眠いのと幕営装備がとにかく重い。
CTからかなり遅れる。
10:56 頂上直下の大滝山の分岐にやっと着く。ここからはやや緩斜面。
11:17 急に視界が開け、蝶ヶ岳ヒュッテのテントサイトにやっとこさ到着。
既に先客が10張程度あったが、まだよさそうな場所は残っていたので、早速テントを設営(@700 円)。
天気が良ければ、目の前に槍穂高がドーンなのだが、今日は台風の影響か、槍穂の稜線付近は
雲に覆われ、焼岳と北鎌尾根が見えるくらい。
こちらの稜線は日差しが強烈、時々霧に覆われるを繰り返す状況で、テントの中は暑くてとてもお
られない。
それでも安曇野側は、分厚い雲に覆われて全く何も見えず。
こういう状況なので、蝶ヶ岳ヒュッテに入ってT氏はラーメン、自分はうどんで、確り昼食。
排出した塩分が体に沁みる。このあと、テントサイト南側の蝶ヶ岳最高点やヒュッテ横の方位盤の
あるピークに行ったり、ヒュッテの日陰でビール(T氏)やサイダーを呑んでまったりと過ごす。
16:00 少し涼しくなったので、テントに帰って休んでいたのが敗着。朝からの眠気に負けて、30分くらい
寝込んでしまう。
目覚めた後は、高度障害がでて、後ろ頭がズキズキし始める(登山初日に昼寝は呼吸が浅くなっ
て、高度障害が出やすくなる)。
兎に角、酸素を沢山取り込んで対処するしかないので、深呼吸を繰り返して、何とか小康を得る。
17:00 夕食。山岳用ペンネのトマトソース煮、マジックライスにお茶。満腹になってまた眠りそうになる。
今日あまりにも消耗しすぎたので、早めの就寝で明日に備えることに(19:30)。
ただ、天気予報は、雨模様。台風12号もゆっくりと北上中。
20:00 雨が降り始めるが、21:00頃には上がった模様。
雨上がりの夜空は、この日は新月で満天の星空、久しぶりに銀河もよく見える。
北斗七星が北の空で柄杓を上に向けて横たわる。
【9/4<日>】
4:15 起床。外は真っ暗で、再び雨。
常念岳への山稜の道は岩がちなので、今後の展開を考えても無理したくないので、敗退を決定。
自分の体力不足が原因なので、T氏には本当に申し訳ない。鍛えなおさなきゃ・・・。
でも、そうなれば急ぐ旅ではなくなるので、ゆるゆると朝食をとり、撤収の準備を始める。
5:10 雨が上がり、明るくなり始める。
天気が良いなら、縦走も出来たのにと心が揺らぐが、今出発しても、下山まで今日中にちゃんと
できるかは難しいところなので、泣く泣く、敗退の決定を変えず。折角なので蝶槍まで往復
(1.5時間程度)して帰ることに決定。
5:15 テントサイトを出て、南側の最高点あたりから、晴れ上がる穂高・槍の稜線のダイナミックな景色を
堪能。
昨日と打って変わって、素晴らしい光景。
朝日を浴びて、薄紅色に染まりながらの前穂、奥穂、涸沢、北穂、キレット、大喰、槍、大天井、
常念がすごい迫力。テントサイトには、珍しい真っ白な虹も現れる。
6:15 朝の絶景を楽しんだ後は、テントを朝日に当てて乾かしつつ、二人で蝶槍に。
振り返ると、富士、甲斐駒、北岳も見える。
7:06 蝶槍に到着。こちらか見る槍もなかなか、行けなくなった常念岳が大きい。
8:30 テントサイトに戻ってからも、美しい景色からなかなか離れ難い。
帰りの電車の確保もあるので、いやいや撤収開始。
10:34 まめうち平。下りは、昨日の消耗もあって、グダグダのスローペース。
重い装備で膝が笑い始めてかなりまずい状況に。
12:30 やっとこさ、三股登山口へ。左膝は妙高の帰り並みに酷い状況になっていた。
12:50 ゲート前でタクシーを拾い、「ほりーでーゆー」の温泉施設で汗を流し、タクシーで豊科駅へ。
14:25 豊科駅 15:25のあずさで帰京。
15:25 あずさに乗車の直前ににわか雨、すんでのところで、ホームでびしょ濡れになりそうになる。
18:20 あずさで缶ビール、爆睡したのちに三鷹に帰投。
【本等の覚え】
・泉麻人著/村松昭(絵)「大東京23区散歩」
凝り固まっている筋肉を解す。 ― 2016/09/19 22:31
先般の常念山稜縦走敗退の原因を考えるにここ2~3年は、多事亡羊でトレーニング不足だったことが主因であることは間違いないにしても、それに伴う下肢関節の可動域がかなり狭まっていたことが、最も深刻な問題点であることに思い当たる。
少しでも体を動かさないでいると股関節が固まって、開きが悪かったり、腰が固まったように痛んだり、肩首の凝りが酷くなる。
とにかく、ゆっくりと大きく関節を動かして、少しずつ凝りを解し、関節を徐々に動かせるように馴らしていくようにしているのだが、下肢の関節は何かが引っ掛かったみたいに伸ばすと痛みが走る。
ランジや四股の運動でちょっと動かすだけで痛みが来るので、こちらの強張りは相当根が深い感じ。
毎日少しずつ伸ばしていくしかなさそうだ。
ここのところウィークリーに台風がやってくるので、自転車にも乗れていない。
股関節と腰・頸椎を伸ばし回転させる運動は、怪我しないように風呂上りに繰り返すしかないようだ。
【最近の読書の覚え】
・W・シュトレーク著/鈴木直訳 「時間稼ぎの資本主義」いつまで危機を先送りできるか
歴史的視点から民主主義と資本主義のインバランス化の過程を鋭く分析した良書。
債務国家となった近代政治のステークホルダーの変容が、財政再建の美名のもとにこれまで民主的に勝ち取られてきた福祉国家の果実を喪失させている事実、その将来的帰結を明確に説いている。
ハーバーマスは、シュトレークの考え方は、ノスタルジーだと批判しているが、不平等なルールのもとでいつもゲームに負け続けることをずっと容認できるほど市民は馬鹿じゃないと思う。
今こそ各国憲法の精神を相応のコストをかけて、政治経済に反映する努力をするべきなのだ。日本も同じ。憲法第13条、25条と債権者はどちらが大切なのかを考えるべきだろう。
拍手を送るべき人間は誰なのかをよく考えないと。
少しでも体を動かさないでいると股関節が固まって、開きが悪かったり、腰が固まったように痛んだり、肩首の凝りが酷くなる。
とにかく、ゆっくりと大きく関節を動かして、少しずつ凝りを解し、関節を徐々に動かせるように馴らしていくようにしているのだが、下肢の関節は何かが引っ掛かったみたいに伸ばすと痛みが走る。
ランジや四股の運動でちょっと動かすだけで痛みが来るので、こちらの強張りは相当根が深い感じ。
毎日少しずつ伸ばしていくしかなさそうだ。
ここのところウィークリーに台風がやってくるので、自転車にも乗れていない。
股関節と腰・頸椎を伸ばし回転させる運動は、怪我しないように風呂上りに繰り返すしかないようだ。
【最近の読書の覚え】
・W・シュトレーク著/鈴木直訳 「時間稼ぎの資本主義」いつまで危機を先送りできるか
歴史的視点から民主主義と資本主義のインバランス化の過程を鋭く分析した良書。
債務国家となった近代政治のステークホルダーの変容が、財政再建の美名のもとにこれまで民主的に勝ち取られてきた福祉国家の果実を喪失させている事実、その将来的帰結を明確に説いている。
ハーバーマスは、シュトレークの考え方は、ノスタルジーだと批判しているが、不平等なルールのもとでいつもゲームに負け続けることをずっと容認できるほど市民は馬鹿じゃないと思う。
今こそ各国憲法の精神を相応のコストをかけて、政治経済に反映する努力をするべきなのだ。日本も同じ。憲法第13条、25条と債権者はどちらが大切なのかを考えるべきだろう。
拍手を送るべき人間は誰なのかをよく考えないと。
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