地図読みと答え合わせ。2018/09/30 11:31

 先般の編笠~権現幕営縦走企画は、脚の筋力不足から計画倒れになってしまったが、装備面では面白い発見があった。

 今月のヤマケイに掲載されていたスマホアプリ、GPSと国土地理院地図が一体となったナビゲーション・システム「ジオグラフィカ」が使えると面白いと思って、1週間前から仕込んで使い方を確認。

 今回の縦走でシェイクダウンしてみた。
 これまでは現在地の確認や分からなくなったときは、GPSロガー表示の緯度経度情報をマップポインターを使ってプロットする方式で確認できることから、安全装備として小型のGPSロガーと25千図に1分線を引いて、持参することとしていた。
GP102+
 ジオグラフィカは、一発で国土地理院の25千図の上に現在地をプロットしてくれる上、地図がものすごく使いやすい。

 これは素晴らしいアプリです。

 樹林帯におけるGPS精度もこれまで使っているロガー(CANMORE製GP102+)のログデータと比較して、スマホのアプリの方が高いと思われた。たぶん、天頂GPS衛星「みちびき」をサポートしているからではないかと思われるが、十分な実用性があるようだ。

 電池切れが心配なので、山では基本電波オフモードで運用したが、1泊2日の山行でバッテリーは残量は70%と、GPSの電池消費は僅かであることもとてもありがたい。

 というわけで、今回の山行ではヨロヨロではあったけど、同行のT氏とルートの所々で「現在地は地図のどこでしょうクイズ」を実施、ジオグラフィカで答え合わせという遊びをやってみたら、二人とも読図力はなかなかでご満悦だった。

 万が一、霧などでロストしたときにこのジオグラフィカは強力な安全装備になるし、読図力を向上させるために答え合わせができるのもとても面白いし有効だ(開発者に感謝)。

 ルーティングの登録、ロガー機能等ほかにも使い方はあるようだが、個人的には現在地を表示してくれるだけで十分。
 電池を気にせず広い範囲を参照しながら自分でナビゲーションするには、紙の地図は引き続き必須だし、スマホを見ながら登山はやはり考えられない(落としちゃうこともありそう)。

 これからは、紙の地図、コンパス、スマホ(山行中は電波オフ)、ログはスマホの電池節約の為、引続き軽量のGP102+を利用することでルート周りの基本装備はこれで決定。