大菩薩をのんびり歩く(1)2010/11/16 22:11


 11月13-14日にかけて、1泊小屋泊で大菩薩嶺(2,057m)を歩いてきた。

 十分に日帰りが可能なルートなのだが、おうし座流星群(北群)の極大日であるのと、ハートレー第二彗星を観測できるチャンスだったので、無理やり小屋泊企画にしてみた。なお、ルートは、上日川峠=大菩薩峠=大菩薩嶺=丸川峠(丸川荘泊)=大菩薩の湯の周回コース。

 いつものように山岳会のT氏とともに1,500m地点の上日川峠までバスでアプローチ、このため、ほとんど登りらしい登りもなしに大菩薩峠(1,897m)に到着。

 途中にある大菩薩事件の舞台になった福ちゃん荘の話をT氏にするも知らなかったとのこと、この事件のあと、よど号ハイジャック事件や浅間山荘事件と赤軍派テロが続くのだが、事件の記憶は確実に風化している。

富士見山荘
 NHKドラマの「ゲゲゲの女房」でロケ地に使われた富士見山荘

 
大菩薩峠からの展望

 大菩薩はお手軽な山だけに峠には人が溢れる。曇天ではあったが、富士~南ア~乗鞍~八ヶ岳~金峰と主だった山々の展望が素晴らしい。
方位盤

 天気が良ければ陽だまりで気持ちが良いと思われるカヤトの原で昼食。サッポロ一番味噌ラーメンを2人でシェアしつつ、弁当を食す。

 とにかくのんびりとゆっくりと歩いて、展望を楽しんだあと、展望なしの大菩薩嶺のピークへ。アイリッシュ・ウィスキーで乾杯の儀式を行い、美しい栂林を丸川峠へ向かう、目指すは丸川荘だ。

 丸川荘は、本格的な木彫りをやっておられる主人が一人で管理する20人位が定員のこじんまりしたランプの山小屋。ストーブが暖かい。
 早速、名物でもある主人が豆を挽いて淹れてくれるコーヒー(ナリーニョ・ストレート)を頼む。 これが期待以上の美味しさで、T氏も絶賛。
 街のコーヒーショップで出てくる矢鱈に強いローストのコーヒーとはまったく違うスムーズで薫り高い逸品。ご主人も豆の選び方、挽き方、淹れ方について相当研究されたとのことで、一杯400~500円は、高くない。山でこんな美味しいコーヒーが飲める事自体を喜ぶべきだゎ(昼は食事の準備が始まる前の3時ごろまで)。

 小屋で居場所を確保して、掘り炬燵に嵌り、ウィスキーをちびちびやりながら、他の登山客とも談笑。初めて山小屋に泊まる若者のパーティ、ご夫婦が到着。リピーターの山やさんからは、「ここは食事が美味いよ」とのことで、これも楽しみ。

 夕食は、鮭と舞茸などのきのこのホイル焼きをメインにロールキャベツの付け合せ、自家製味噌汁、釜炊きご飯。ホイル焼きは、ハーブといい香りの胡椒を使っていて、ご飯がすすむ。
 
 12人の食事を頼んだ客の平均ご飯のお代わりは2.5杯、美味しかったという証左。満腹の後は、ほとんどの客が爆睡。ここのご主人は、いろいろ工夫して、営業努力を怠っていない(立派!)。

 夜は、雲が取れず、彗星も流星も観測できず、午前3時に再度トライするも結局、雲は晴れなかった。

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