大人の遠足。2012/02/05 20:16

 土曜4日は、立春。山岳会の年初の宴会で提案のあった東京都内の大人の遠足ツアーを敢行。

 折りしも久しぶりに寒さが緩んで、気持ちよい散歩日和。計画は、東京タワーを階段で登り、周辺を散策、水上バスで浅草に行き、宴会というもの。メンバー総勢5人のおっさんで、緩々と都内観光を楽しむ。

 まず、銀座線虎ノ門駅に10時集合。愛宕通りを南下して愛宕神社に急峻な出世の石段を登って、参拝(2度目)、結婚式が行われていた。蝋梅が咲き、香りがよい。梅も漸く一部咲き。

 その足で、地続きのNHK放送博物館(無料って言っても受信料払ってるから有料)へ、ラジオ放送、テレビ放送の歴史、技術が実機とともに展示され、。JAXAと共同で撮影した月周回衛星「かぐや」の月からみた地球の映像がハイビジョンで放映されていたほか、とても興味深いものがたくさん。 時間を忘れて見入ってしまい、いきなり大幅な遅延(再訪したいポイントだ)。

 のっけから時間をたくさん使ってしまったので、急ぎ足で東京タワーへ、股下にあたるビルで軽く昼食を済ませ、観覧券(820円)を購入して、600段の階段を登る。10分そこ等で第一展望台(150m)に到達。階段で登った証明書カードを貰う。あまり大変な階段でもなく、健康な人なら15分は掛からない程度。

 天気が良かったので、展望は最高。東京スカイツリーも良く見える。芝は東京の真ん中辺りに位置するので町全体を俯瞰するのには、東京タワーの方が好適かも。金持ち事業家なら、ここに上がって、今度はどこのビルにオフィスを構えようとか考えるのだろうなぁ。

 帰りはエレベーターで降下。芝界隈の散策に、今日の目的は、①日本の緯度経度原点(狸穴坂近辺)、②伊能忠敬の顕彰表、③芝丸山古墳(都内最大の前方後円墳)、④増上寺。

緯度経度原点

 緯度経度原点は、タワーから程近いロシア大使館の裏手の国土交通省の所有地にひっそりとある。
 
 なぜこの場所にあるかはよく分からないが、先の震災で日本全体が東に少し(0.0110秒=276.7mm)ずれたため、再計算した結果で、石版の計数がテープで訂正されていた。なお、裏手の土地が、国有地の売却ということで、競売に付されている(会計検査院から指摘でもされたのだろうか)。

 また、この界隈は、原点を中心にロシア大使館、その裏にアメリカンクラブの建物、アフガニスタンの領事館(大使館?)があって、国際情勢的にかなり複雑な位置関係になっているのも興味深かった。

 原点から芝公園方面に坂を下って、芝丸山古墳を探す。すぐに見つかったが、その後円部分に伊能忠敬の顕彰表が設置されていた。

伊能忠敬顕彰表の一部

 彼が日本の海岸線を踏破して作った地図の精密さは凄いものだが、この石碑はその偉業を称えるもの。伊能図は、完成図には北海道北部を含む全土が描かれているが、この部分は彼が実測したのではなく、弟子の間宮林蔵らが測量を行ったのだが、この石碑には、彼の踏査していないゾーンは破線で示されており、こちらも測量並みに精密。

 のち、増上寺に参拝、特別公開期間が終了し、徳川歴代将軍の墓所には、入れず。

 芝大門をくぐって、日の出桟橋へ、水上バス(760円)を使って、隅田川の色々な橋を眺めながら、浅草へ。


 夕日に映えるアサヒビール本社の金色のオブジェとスカイツリーがきれい。


どぜう鍋
 飯田屋でねぎたっぷりのどぜう鍋、神谷バーでデンキブランを楽しんで、三鷹に帰還。ちょっとおのぼりさん気分の大人の遠足。一日楽しめた。