円筒分水を観にいく。 ― 2009/09/21 21:37
ロードバイクでロングライドと思っていたが、台風一過で、天気は良いが、都内は強風が吹き荒れていたので、予てから観てみたいと思っていた「二ヶ領用水久地円筒分水」を探しにポタリング、クロスバイクで出掛ける。円筒分水とは、主に農業用水を耕作地面積に応じて公平に分水する装置なのだが、これが実に合理的な方法であり、装置の美しさとともに全国の円筒分水を尋ねているマニアもいる。先般NHKの「熱中時間」という番組で取り上げられていたので、興味を持った(詳細はこちらのリンク http://www.k4.dion.ne.jp/~ozavski/)。
地図で、場所を確認、南武線・溝の口駅と津田山駅当たりであることを見当をつけ、野川サイクリングロードを南下、兵庫島公園を経て二子橋から川崎側へ渡河。交通量の無茶苦茶多い二子大通りを高津へ溝の口駅へ向かう途中で二ヶ領用水を横切ったので、これを辿れば円筒分水に辿りつくと思い、用水沿いの小道を走っていると、R246を横切ったところであっさりと発見(もう少し、迷うと思ったんだがなぁ)。残念ながら、改修工事中で周りは柵が巡らされ、水量も多くなくイマイチ綺麗ではなかったけど、なかなか立派な施設だった(工事完了は10月21日らしい)。
なお、「溝口村水騒動」は最大規模の水争いとして有名だが、大正時代に東京の水不足解消のため多摩川からの取水量が増量され、多摩川の流量は急激に減少したため、多摩川の水争いは神奈川県と東京市を巻き込んだ大掛かりなものとなったらしい。この行政を巻き込んだ水争いは、流量制限と円筒分水による灌漑面積に応じた分水を行うことでかたをつけたらしいが、その時の重要な装備がこの円筒分水らしい。
残念ながら、改修工事中で周りは柵が巡らされ、水量も多くなくイマイチ綺麗ではなかったけど、なかなか立派な施設だった。円筒分水を後にして、超逆風の多摩川沿いをよろよろと走る。多摩川原橋まで戻り、武蔵境通りを北上、昼食は東八沿いの「小国」で味噌ラーメン。三鷹に帰投。走行38キロだったが、お尻が痛くなった。

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